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【エコラリアとは】アニメのセリフを繰り返す娘。改善方法と2~4歳の言葉の記録

【エコラリアとは】アニメのセリフを繰り返す娘。改善方法と2~4歳の言葉の記録 発達デコボコ育児
だん
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子どもがアニメのセリフを繰り返したり、こちらの質問をオウム返ししたりして悩んでいます。

娘は2~4歳になる頃まで、以下のようなエコラリアが多くみられていました。

  • アニメや絵本のセリフを一人芝居するように話している
  • 質問に対して、関係のないアニメのセリフで返す

娘の独り言に対して、ときに「うるさい」と感じたり「やめて欲しい」と願うこともありました。

けれども「エコラリア」という過程を通して少しずつコミュニケーションが確立されてきた今、「エコラリアは必要なものだったんだ」と思っています。

こちらの記事では、エコラリアの例や対処法とその効果を私と娘の実体験をもとにつづっています。

この記事の内容
  • エコラリア2種類の解説と具体例
  • 娘のエコラリアとコミュニケーションの変化
  • エコラリアの意味

エコラリアとは?オウム返しとの違いは?

エコラリアはecholaliaと表記し、英語です。

日本語にすると「オウム返し」となり、意味は同じです。

エコラリアは大きく2種類に分けることができ、

  • 即時性エコラリア
  • 遅延性エコラリア

があります。

即時性エコラリアは、言われたことをそのまま相手にオウム返しする状態のことをいいます。

遅延性エコラリアは、CMやアニメのセリフをあとから独り言として言う状態のことを指します。

エコラリアの例と対応法

即時性エコラリアの例

即時性エコラリアとは、言われたことをそのまま相手にオウム返しすることです。

「お茶飲む?」の質問に「お茶飲む?」と返したり、「遊びに行く?」と聞かれて「遊びに行く?」と言ったり。

【エコラリアとは】アニメのセリフを繰り返す娘。改善方法と2~4歳の言葉の記録

娘は「あられちゃん!」と名前を呼ばれたときは「はい!」と返事ができるのに、「お名前は?」と聞かれたときは「お名前は?」とオウム返ししていました。

遅延性エコラリアの例

遅延性エコラリアは、覚えたことをあとから独り言としてつぶやいたりすること。

娘は家で遊んでいるときや外を散歩しているときにアニメのセリフを暗唱することがよくありました。

【エコラリアとは】アニメのセリフを繰り返す娘。改善方法と2~4歳の言葉の記録

行動と言動に関連性がないように見えました。

エコラリアを改善するための対応

「お茶飲む?」に対して「お茶飲む?」と返してくるのは、疑問文に対して疑問文で答えているけれど「本人はYESの意味として使っている」というのが表情から見て取れる状態でした。

そこで、疑問文でのやり取りをしたあと、さらに肯定文でこちらが返すという方法でエコラリアに対応することにしました。

【エコラリアとは】アニメのセリフを繰り返す娘。改善方法と2~4歳の言葉の記録

「お名前は?」「遊びに行く?」なども同じようにしました。

この対応をするようになってから、少しずつ疑問文に対して肯定文で返せるようになり、3カ月くらいすると「お名前は?」に対して「あられです」と答えられるようになっていきました。

ちなみに、テレビの時間を減らしてもエコラリアは減りませんでした。

「テレビを見る」時間が、「テレビの内容を話す」時間に置き換わった印象です。

エコラリアはいつまで続くの?意味はあるの?

2歳頃のエコラリア

2歳の頃娘はおさるのジョージにハマっていて、ジョージの真似をすることが多かったので、「また、おサルになってるな」と思うことはありました。

今思うと、これもエコラリアだったのかもしれません。

2歳の頃はほぼ単語でのやり取りだったので、「オウム返し」だと感じることはありませんでした。

なにか伝えようと言葉らしいことを言うこともありましたが、発音がはっきりしないため、エコラリアなのかもわからないという状態でした。

3歳頃のエコラリア

3歳~3歳6カ月くらいは一番エコラリアが多い時期でした。

家にいるときは、トランポリンを飛びながら絵本の内容をスラスラと言ったり、ウロウロ歩きながら「はなかっぱ」のセリフを口にしたり。

私にセリフの続きをいうことを促すようなときもあれば、割って入るのをイヤがるようなときもありました。

一方で、子育て広場や公園など家の外で遊んでいるときは、あまりエコラリアは出てきません。

体を使って遊ぶ、おままごとをするなど、集中できることがあるとグッと少なくなるのです。

でもまったく言わないわけではないので、外で遊びながらセリフを言うこともありました。

公園で遊んでいるとき、独り言でアニメのセリフを言っている娘を見た小学生から「変な子」と言われたのは、心臓がギュッとなるほどのショックでした。一生忘れられないと思います。

4歳頃のエコラリア

3歳8カ月で幼稚園に入園。1週間くらいで語彙力ややり取りがとても成長しました。

担任の先生とのやり取りや、先生とほかの子の会話からいろいろと吸収しているのが感じられます。

入園後、発達支援センター(週に1度)や民間療育の保育所等訪問支援(2週に1度)を利用し始めた影響もあると思います。

入園して2~3カ月経ち、4歳の誕生日頃にはオウム返しはかなり減りました。

なんとなくセリフ調で話していたり、カタコトの感じはありますが、自分の言葉で話せていると感じることも多いです。

4歳3カ月頃には、娘が言ったことに「それってどんな形?」「何色なの?」などの問いかけをすると、きちんと返せるようになりました。

やや一方的に話していることもありますが、「エコラリア」的な言葉はほとんどなくなったと感じています。

エコラリアには意味がある?

エコラリアに悩んだ時期は苦しくて、アニメのセリフを繰り返すことに意味があるなんて思えませんでした。

「お茶飲む?」に対する「お茶飲む?」は、そう答えることでお茶がもらえるという学習によるものだと思えますが、アニメや絵本の内容をただ話していることに、意味なんて感じられません。

でも娘にとっては、エコラリアには意味がある。

ニコニコしているわけではないけれど、なんだか楽しそうに見えるんです。

だから、やめて欲しいけど、制限することはせずにいました。

現在4歳4カ月、会話がある程度できるようになってからは、一人芝居のような、ごっこ遊びのような状態に変化しています。

テレビを見ながらキャラクターにあわせてセリフをいうこともあれば、私のことを見ながら熱演することもあり(笑)

娘の「お芝居」に私も慣れて、エコラリアっぽい部分も受け入れられる心の余裕がでてきました。

まとめ:エコラリアもコミュニケーションのひとつ

エコラリアを利用してコミュニケーションを取ることで、娘は少しずつ「会話らしい会話」を身に着けていきました。

エコラリアが多かった時期は「どうしたら減らせるだろう」と考えたり、気持ちが落ち込むこともありましたが、今では「エコラリアは子どもが言葉を獲得するための発達過程のひとつ」だと考えています。

エコラリアがしんどいこともあるけれど、

  1. エコラリアを利用して会話をする
  2. 子どもも大人も、やり取りできたことに一緒に喜びを感じる
  3. 少しずつ人とのコミュニケーションから言葉の使い方を学ぶ

というステップを踏んで、成長を促していけるといいなと思います。

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