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調理師免許を独学で取得!社会人が働きながら資格を取る2つの方法とは?

調理師免許を独学で取得!社会人が働きながら資格を取る2つの方法とは? 暮らし

「独学で調理師免許って取れるの?」

「社会人が調理師免許を取るには、どんな方法があるの?」

「働きながらで調理師免許を取りたいけど、調理学校に入った方がいいのか悩んでいる」

結論、社会人が働きながら独学で調理師免許を取得することは可能です。

実際にわたしは3カ月間勉強し、一発で試験に合格することができました。

独学では受験料やテキスト代のみで調理師免許が取れるため、費用が大幅に抑えられることがメリットです。一方で、学生のように講師から技術指導を受けられないため、調理師として就職するには不安を感じることもあるでしょう。

こちらの記事では

  • 社会人が調理師免許を取得する2つの方法
  • 調理師免許の取得にかかる費用
  • 独学と専門学校のメリット・デメリット
  • 働きながら3カ月の試験対策で合格した勉強法

について解説します。

【結論】調理師免許は独学で取得できる

調理師免許は受験要件を満たせば、誰でも受験でき、取得できます。

試験内容は筆記のみで、実技はありません。

独学で調理師免許試験を受験するための要件
  • 最終学歴が中学校卒業以上であること
  • 飲食店やそうざい製造業において、原則1日6時間、週4日以上の勤務に2年以上従事した実績があること

調理師試験の合格率はおおむね60~70%です。

栄養や調理法などに興味を持ち、普段から情報収集している方であれば合格は難しくないでしょう。

わたしはスーパーの総菜コーナーで働きながら勉強し「過去問を解く→間違えた部分を暗記する」を繰り返す方法で合格しました。

【調理師試験】働きながら独学で取得する2つの方法

調理師免許を独学で取得!社会人が働きながら資格を取る2つの方法とは?

社会人が働きながら調理師免許を取得するには、2つの方法があります。

  1. 調理職で2年間働き、調理師免許試験を受験する
  2. 働きながら調理師専門学校に通う

ひとつずつ解説します。

調理職で2年間働き、調理師免許試験を受験する

調理師免許を独学で取得!社会人が働きながら資格を取る2つの方法とは?

調理師免許試験の受験資格を満たすには、以下の施設・店舗で2年以上働くことが必要です。

  1. 飲食店営業(喫茶店営業を除く)
  2. 魚介類販売業
  3. そうざい製造業・複合型そうざい製造業
  4. 寄宿舎、学校、病院等の多数人に対して飲食物を調理して供与する施設

具体的には

  • 食堂
  • レストラン
  • 弁当店
  • 寿司屋
  • スーパーの総菜、鮮魚コーナー
  • 給食施設

などが該当します。

スーパーで働く場合、鮮魚コーナーと総菜コーナーでの勤務は受験資格の要件を満たせますが、精肉コーナーは実績として扱われません。

また飲食店や弁当店に勤務していても、ホールや販売スタッフなど調理に関わらない勤務形態では受験資格を満たせないので注意してください。

勤務時間は原則として1日6時間、週4日以上とされていますが、週24時間以上で1カ月に正社員の3/4以上の日数働いていれば、受験資格として認められます。

また2年間継続して同じ店舗や会社で働いている必要はなく、ファミレスで1年働いた後に給食施設で1年働き、合計して調理経験が2年、という場合でも要件を満たせます。

ただし、それぞれの職場で勤務実績を証明してもらう必要があるため、手間がかかります。

受験願書、勤務実績証明書などの必要書類を提出して受験し、合格すると調理師免許が取得できます。

だん
だん

勤務実績証明書のもらい方ですが、わたしは勤務先の店長に書いてもらいました!

働きながら調理師専門学校に通う

調理師免許を独学で取得!社会人が働きながら資格を取る2つの方法とは?

調理師専門学校を卒業すると、試験を受けずに調理師免許が取得できます。

学校によって通学の期間は1~2年と幅があります。

調理師課程のコース例

  • 昼間部 1年制
  • 昼間部 2年制
  • 夜間部 1年制
  • 夜間部 2年制

昼間部は1年制と2年制のどちらも、平日の朝から夕方までのカリキュラムとなっています。

一方夜間部の場合は、平日3日間のみ授業を行う学校から、月曜日から金曜日まで毎日通学する学校までさまざまです。

夜間部は社会人や昼間は大学、夜は専門学校に通うダブルスクールの人に向けたカリキュラム編成になっているため、働きながら専門学校に行くなら、夜の方が通いやすいでしょう。

昼や夜、1週間に通学する日数に関わらず、調理師の養成課程を修了すると、調理師免許の申請資格が得られます。別途、調理師試験を受験する必要はありません。

調理師免許の取得にかかる費用

調理師免許の取得にかかる費用は、独学で1万5,000円ほど、専門学校に通う場合は100~200万円ほどかかります。

以下で詳しく解説します。

【独学】1万5,000円前後

独学で調理師免許を取得するには、以下の費用がかかります。

  • テキスト、問題集
  • 受験費用
  • 調理師免許申請費用(手数料、診断書)

合計1万5,000円前後

テキストや問題集の価格は1,000~2,000円前後です。

受験費用は都道府県によって異なり、

  • 北海道 6,900円
  • 東京 6,100円
  • 沖縄 6,400円

※2023年11月24日時点

と幅があります。

調理師免許の申請には、麻薬や大麻などの中毒者ではないと証明するため、医師の診断書も必要です。

診断書は病院によって診察費や診断書料は異なりますが、千葉県の「いすみ医療センター」では調理師免許の申請に必要な診断書の費用は6,470円と記載されています。

【調理師専門学校】およそ100~200万円

【調理師学校へ通う場合】

  • 授業料
  • 教科書代
  • 白衣・調理器具など用品代

合計100~200万円前後

授業料は学校によって差があります。

夜間部の授業料の例

  • 服部栄養専門学校 調理師本科夜間部(1.5年) 1,784,000円
  • 東京誠心調理師専門学校(2年) 1,370,000円
  • 新宿調理師専門学校(2年) 980,000円

※2023年11月22日時点

調理実習で使用する包丁を購入するか、学校にある備品を使用するか、などによっても費用が変わってきます。

独学で調理師免許を取得するメリット・デメリット

調理師免許は合格率が60~70%程度と、独学でも比較的合格しやすい資格です。試験内容は、栄養や健康など日常生活に馴染みのある知識も多く、ひとりで勉強に取り組んでもつまづく部分は少ないでしょう。しかし、独学で調理師免許を取得するには、メリットだけでなくデメリットも存在します。

以下では、調理師免許を独学で取得するメリット・デメリットについて解説します。

【メリット】費用が安く済む

独学で調理師免許を取得するメリットは、費用が安く済むことです。

テキストや受験費用、免許申請費用などすべてあわせても、2万円もかかりません。

一方専門学校へ通うと、授業料だけで100万円ほどかかります。このほか教科書代や用品代もその都度必要です。

独学であれば受験資格の要件を満たす施設や店舗で2年間働くことで調理師試験が受験できるため、低コストで資格取得できる点がメリットです。

だん
だん

働きながら免許が取れるので、費用はかからないといってもいいくらいです。

【デメリット】技術を身につけることが難しい

独学で調理師免許を取得するデメリットは以下の2つ。

  • 技術を身につけることが難しい
  • 試験を受けられるまで最低2年かかる

テキストで勉強すれば知識は補えます。しかし技術の習得を個人で目指すのは非常に難しいです。

調理師の専門学校であれば、和・洋・中の料理と製菓や製パンまで網羅的に学ぶことができます。

わたしはスーパーの総菜部門や飲食部門で働き、独学で調理師免許を取得しました。知識は専門学校へ通った人と差はないと思っていますが、技術面に自信がなく、金銭的に余裕があるなら調理師学校に通って学び直したいと思っています。

調理師免許を取った後は、レストランや和食や中華など「専門料理店へ就職したい」という希望があるなら、技術が学べる専門学校へ通うのがおすすめです。

1年制の学科であれば1年で調理師免許が取得できますが、独学の場合は2年以上の勤務実績が必要なため、資格取得に時間がかかることも独学のデメリットといえるでしょう。

調理師専門学校へ通うメリット・デメリット

調理専門学校は費用がかかる反面、調理の理論からテーブルマナーや経営などあらゆる知識と技術が学べます。

以下では、専門学校へ通うメリット・デメリットについて解説します。

【メリット】知識と技術が身につく

調理師専門学校へ通うメリットは以下の通りです。

  • 知識や技術をプロから学べる
  • 就職先を紹介してもらえる
  • 最短1年で調理師免許が取得できる
  • 卒業するだけで調理師免許が取得できる

専門学校で講師を務めるのは、調理の現場で活躍してきたプロばかり。そのため経験に基づいたアドバイスが受けられます。外部から講師を招く特別講義があったり、学校が運営するレストランで集団調理が体験できたりと専門学校ならではのメリットがあります。

和・洋・中の料理以外にも、製菓や製パン、サービスの在り方、店舗経営に必要なマネジメントの知識などさまざまな内容を学習できることも特徴です。

専門学校で調理師の課程を修了すれば、100%調理師免許が取得できることも大きなメリットでしょう。所定の手続きを踏めば免許証が発行されるため、改めて試験を受ける必要はありません。

また学校に求人を出す会社もあり、調理師としてのキャリアが築きやすい面もあります。

だん
だん

高卒で調理師学校に通ってた友達は、学校の紹介でアルバイトしてたホテルにそのまま就職していました!

【デメリット】多額の費用がかかる

調理師学校に通うデメリットは、多額の費用がかかることです。

授業料や包丁、制服、教科書などの金額をあわせると、最低でも100万円以上かかります。

また居住地に学校がない場合は、引っ越しが必要になることもあり、経済的な負担はより大きくなります。

自費でまかなうのが難しい場合は、奨学金や教育ローンの利用が必要でしょう。

雇用保険の加入者であれば、教育訓練給付金の受給資格があるか、ハローワークに問い合わせてみることをおすすめします。調理師は「専門実践教育訓練給付」の対象資格であるため、1年あたり最大40万円の給付が受けられ、金銭的な負担が軽減できます。

【独学で合格】調理師試験の勉強方法3選

調理師免許の試験問題は、公衆衛生学、食品学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論の6分野から出題されます。

以下では、独学でも効率的に学習を進めるための3つの勉強方法を解説します。

テキスト・問題集を買う

調理師免許を独学で取得するなら、テキストを買い、まず1~2度通して読みましょう。

通して読むことで苦手と得意な分野を把握し、集中して勉強すべきポイントが見えてきます。

試験はすべて4択で、日常生活から得られる知識で回答できるような問題もあるため、テキストの内容を丸暗記する必要はありません。

不得意な部分から重点的に学習するのが、効率的な勉強方法です。

問題例

生活習慣病に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。

  1. 生活習慣病とは、長年にわたる生活習慣のゆがみの蓄積によって発症する疾病を総称するものである。
  2. 生活習慣病には、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧症などの慢性疾患は含まれない。
  3. 習慣的な食塩の過剰摂取は、高血圧症、脳血管疾患、虚血性心疾患、胃がんの発症と重症化に影響することがある。
  4. 糖尿病の発症予防には、過剰なエネルギー摂取を控えて肥満を改善し、習慣的に運動を行うと効果がある。

引用:公益社団法人調理技術技能センター「令和4年度 調理師試験問題

問題集や過去問を解く

テキストを1~2度読み、内容をおおまかに把握したら問題集や過去問を解いていきます。

「問題を解き、間違えたところを暗記する」を繰り返すことで、わたしは試験に合格できました。

過去問はWeb上で公開されています。先に過去問を解いて、物足りなくなったら問題集を購入する流れがおすすめです。

調理技能センターで公開されている過去問は、問題と解答が試験で使用された形式がPDFで公開されているため、印刷して実際の試験を受けるように学習できます。ただし、公開されているのは過去3~4年までの内容で、解説はついていません。

過去問.comはWeb上で問題を解き進めていく形式になっています。印刷には向いてませんが、解説が掲載されているため、間違えた問題をその場で学習しなおせることがメリットです。10年分の問題が掲載されているため、量をこなすのにおすすめです。

過去問を一通り解いたら、模試や予想問題集が掲載されている問題集を購入しましょう。

だん
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より多くの問題を解くことで、合格に近づけます!

アプリで勉強する

社会人が独学で調理師免許の取得を目指すなら、スマホアプリで隙間時間に学習することも欠かせません。

調理師試験対策用のアプリはいくつかありますが、内容に大きな差はないので使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

▼間違えた問題をピックアップして学習できるアプリ

調理師|資格試験対策問題アプリ

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▼過去問が解けるアプリ

調理師過去問題<国試対策Aシリーズ>

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まとめ

調理師免許は、専門学校へ通えば試験を受けずに取得できます。しかし、きちんと勉強すれば独学でも合格できる資格です。

独学か専門学校へ通うかは、学費が用意できるか、資格を取った後のキャリアなどを考えて決めるのが良いでしょう。

資格が取れれば良い、学費を工面するのが難しいなら、働きながら独学で取得するのがおすすめです。技術はホテルの調理補助やレストランのスタッフなどで働き、仕事から学ぶこともできます。

金銭的に余裕があり、調理師としてより良いキャリアを積みたいなら、専門学校で学び、就職支援を受けることが最短ルートとなるでしょう。

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